厳島神社のご利益を徹底解説!金運から縁結びまで
世界遺産であり、日本三景の一つでもある広島の厳島神社。あの海に浮かぶ朱色の鳥居と社殿は、本当に息をのむ美しさですよね。
でも、いざ参拝するとなると、「厳島神社って、具体的にどんなご利益があるんだろう?」と気になりませんか?テレビではよく金運や商売繁盛のパワースポットとして紹介されたり、平清盛や毛利元就ゆかりの地として必勝祈願のご利益が有名だったりもします。
かと思えば、縁結びや恋愛成就を願う人も多く、合格祈願の神様もいらっしゃるのだとか。また、ご利益をしっかり頂くための正しい参拝順序や、どんなお守りを受けたら良いのかも知っておきたいですよね。
この記事では、そんな厳島神社のご利益について、公式にうたわれているものから、なぜ金運や縁結びのご利益があると言われるのか、その理由や歴史的背景まで、詳しくまとめてみました。ご利益を最大限に頂くための境内の巡り方や、人気のお守り、縁起物もご紹介しますので、ぜひ参拝前の参考にしてみてくださいね。
- 厳島神社の多彩なご利益(公式リスト)
- 金運や縁結びのご利益が特に有名な理由
- ご利益を高める境内の参拝ルートとパワースポット
- 持ち帰りたい人気のお守りと縁起物
厳島神社のご利益の種類と神様
まずは、厳島神社にどのようなご利益があるのか、その全体像を見ていきましょう。ご利益の「デパート」と言われるほど多彩なご利益には、祀られている神様や神社の歴史が深く関係しているんですよ。
厳島神社の公式ご利益一覧
一番確かなご利益のリストは、神社が公式に受け付けている「ご祈祷」の項目ですよね。厳島神社の社務所では、以下のようなご祈祷(ご利益)を受け付けているそうです。
| 分類 | ご祈願(ご利益)内容 |
|---|---|
| 全般 | 家内安全、心願成就、神恩感謝、安全祈願 |
| 健康 | 身体健康、病気平癒 |
| 厄除 | 開運厄除、厄除、方位除 |
| 仕事・金運 | 商業繁栄(商売繁盛)、工事安全、大漁豊満 |
| 交通 | 海上安全、交通安全 |
| 縁・家族 | 良縁成就、初宮詣、七五三 |
| 学業 | 合格祈願 |
| その他 | その他各種ご祈願 |
こうして見ると、本当に幅広いお願い事を聞いてくださることがわかります。特に「商業繁栄(商売繁盛)」や「良縁成就」、「合格祈願」がしっかり明記されているのが心強いですね。
ご祈祷についてご祈祷の受付は毎日行われていますが、個人での予約は不要(不可)だそうです。ただし、祭事や結婚式と重なると待つこともあるそうなので、心配な方は事前に確認すると良いかもしれません。ご祈祷料は、一件 $3,000$ 円からとなっています(2025年時点の情報)。
最新の詳細は、厳島神社の公式サイトなどでご確認くださいね。
必勝祈願や心願成就の歴史
公式リストの「心願成就」や、広く知られる「必勝祈願」のご利益。これには、厳島神社の歴史が大きく関わっています。
平安時代末期、平清盛が厳島神社を篤く崇敬し、一族の氏神として祀ったことで、平家一門は繁栄の頂点を築きました。まさに「心願成就」の象徴ですよね。
さらに戦国時代には、毛利元就が「厳島の戦い」という圧倒的に不利な戦いを前に厳島神社に戦勝祈願し、劇的な勝利を収めたという有名な逸話があります。また、豊臣秀吉も天下統一を目前に参拝し、見事天下人となったと伝えられています。
このように、「この場所で祈願した者が、歴史的な勝利と成功を収めてきた」という強力な「実績」があるからこそ、厳島神社は古くから「必勝祈願」や「心願成就」の最強パワースポットとして崇敬されてきたんですね。
金運と商売繁盛の由来は弁財天
厳島神社が「金運」や「商売繁盛」のパワースポットとして非常に有名なのには、祀られている神様に秘密があります。
厳島神社の御祭神は、「宗像三女神(むなかたさんじょしん)」と呼ばれる三柱の女神様です。もともとは「海上安全」や「交通安全」の神様でした。
では、なぜ金運なのでしょうか?
その鍵は、日本の「神仏習合」の歴史にあります。昔、神道と仏教が一体化していた時代、宗像三女神の一柱である「市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)」が、仏教の女神である「弁才天(べんざいてん)」と同一の存在とみなされるようになったんです。
市杵島姫命と弁財天の習合
- 弁才天はもともと「音楽」や「知恵(技芸)」の神様でした。
- 後に「財」の字が当てられ、「弁財天」として「財福」や「金運」を授ける神様としても信仰されるようになりました。
- この弁財天と市杵島姫命が習合したことで、厳島神社は「技芸・芸能」そして「金運・商売繁盛」のご利益が非常に強いと信仰されるようになったのです。
ちなみに、かつて厳島弁財天がお祀りされていたお堂は、神仏分離によって現在は厳島神社の隣にある「大願寺」というお寺になっています。この大願寺は「日本三大弁才天」の一つに数えられていますので、特に金運や財運を願う方は、厳島神社とあわせて大願寺にもお参りするのがおすすめですよ。
縁結びや恋愛成就のご利益は?
厳島神社は、広島県内でも有数の「縁結び」「恋愛成就」のパワースポットとしても知られていますよね。
もちろん、公式のご祈祷リストにも「良縁成就」としっかり入っています(1)。
これは、神社全体としてのご利益でもありますが、実は厳島神社の境内には、縁結びのご利益に特化したお社(末社)が存在するんです。
それが、日本神話で縁結びの神様として最も有名な「大国主命(おおくにぬしのみこと)」を祀る「大国社(だいこくしゃ)」です。
恋愛成就や良縁を願う方は、本殿への参拝とあわせて、この大国社も必ず訪れたいスポットですね。(参拝順序は後ほど詳しくご紹介します!)
合格祈願!学業成就の神様
受験生や資格試験を控えている方にも、厳島神社はおすすめです。公式リストにも「合格祈願」がありますね(1)。
これも縁結びと同じく、境内に学業に特化したお社があります。それが「天神社(てんじんしゃ)」です。
「天神」といえば、そう、学問の神様・菅原道真公です(2)。
地元では合格祈願祭なども行われるほど(3)、学業の神様として篤く信仰されています。本殿で全体的な心願成就をお願いしつつ、天神社で専門的に合格祈願をする、というのが最強のルートかもしれません。
厳島神社のご利益を高める参拝法
さて、ご利益の種類がたくさんあることが分かりました。では、これらのご利益を最大限に頂くためには、どのように参拝すれば良いのでしょうか?海上に浮かぶ美しい廻廊には、正式な参拝順路と、見逃せないパワースポットが配置されていますよ。
ご利益を頂く正式な参拝順序
厳島神社の社殿は、入口から出口まで一方通行の廻廊を進むのが基本ルートです(4)。
【厳島神社 公式参拝順路(主要スポット)】
- 入口
- 東廻廊
- 客神社(きゃくじんじゃ) ← まずココ!
- 御本社(本殿)
- 高舞台・平舞台
- 西廻廊
- 大国社(だいこくしゃ)
- 天神社(てんじんしゃ)
- 能舞台
- 反橋(そりばし)
- 出口
参拝の作法:まずは「客神社」からこの順路でとても大切なのが、本殿の手前にある「客神社(きゃくじんじゃ)」です。ここは、本殿の三女神にご挨拶する前に、まず最初にご挨拶(取次ぎ)をお願いする重要な神社とされています(5)。
美しい平舞台や本殿に心を奪われがちですが、まずは客神社でしっかりご挨拶するのが、正式な参拝作法なんですね。
神社の参拝作法に不安がある方は、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。(ここに「正しい神社の参拝作法」に関する内部リンクを設置。
縁結びなら大国社も参拝
先ほども少し触れましたが、縁結びや恋愛成就を願う方が必訪なのが「大国社(だいこくしゃ)」です(5)。
これは西廻廊、本殿の参拝が終わった先に鎮座しています。祀られているのは、もちろん縁結びの神様・大国主命(通称:大黒様)。
本殿で総合的なご挨拶と良縁成就を祈願した上で、こちらの大国社で専門的に「縁結び」を願うことで、より強く神様に想いが届くかもしれませんね。
他の縁結び神社も気になる!という方は、こちらのまとめ記事もどうぞ。(ここに「縁結び神社まとめ」に関する内部リンクを設置。
学業成就なら天神社へ
そして、縁結びの大国社のすぐ先、同じく西廻廊にあるのが「天神社(てんじんしゃ)」です(5)。
こちらは学問の神様・菅原道真公が祀られています(2)。
合格祈願や学業成就、資格試験の突破などを願う方は、本殿、そしてこの天神社でのご祈願をお忘れなく!廻廊の出口に近いので、うっかり通り過ぎないように注意したいですね。
ご利益を持ち帰るお守り紹介
参拝を終えたら、神様のご加護を「形」として持ち帰るお守りも気になりますよね。厳島神社には、ご利益ごとに特化したお守りや、デザインの素敵なお守りがたくさんあります。
御神衣守(ごしんいまもり)
これは厳島神社で特に有名なお守りの一つかもしれません。ご利益は「身体健康」「病気平穏」「長寿」(5)。なんとこれ、毎年元旦に神様にお供えした御衣装(おさがり)を使って作られる、とても特別なお守りなんです(5)。神様のパワーが詰まっていそうですね。
葵紐(あおいひも)
ご利益は「縁結び」(5)。手首やバッグに付けやすいデザインで、特に縁結びを願う方に人気だそうです。
学業御守(がくぎょうおまもり)
ご利益はもちろん「学業成就」「合格祈願」(3)。天神社のご利益を持ち帰るためのお守りですね。
この他にも、季節ごとにデザインが変わる「四季守」や、SNSでも話題の美しい「レース守」など、色々なお守りがあるようです(5)。
お守りの種類やデザインは、時期によって変わる可能性があります。また、人気のお守りは早めに授与が終了することもあるかもしれません。どんなお守りに出会えるかも、ご縁の一つとして楽しむのが良いですね。
しゃもじや招き猫も縁起物
宮島といえば「しゃもじ」が有名ですが、これ、もともとは厳島神社の縁起物だったってご存知でしたか?
しゃもじ(杓子)
「飯(めし)を取る」道具であることから、幸運を「めしとる」、衣食住に困らない、という縁起物として人気があります(5)。さらに、「飯取る」が「敵を召し取る」に転じて、戦勝祈願の縁起物としても扱われてきた歴史があるそうです(5)。必勝祈願のご利益とも繋がりますね。
招き猫
厳島神社の授与所では、すべて手描きで同じものがない「招き猫」も授与されています(5)。右手は「金運向上」、左手は「人を招く(職業運)」など、色によってもご利益が違うそうなので、自分にピッタリの一体を探すのも楽しそうです。
宮島の大聖院も合わせて参拝
「厳島神社 ご利益」と調べている方は、宮島全体でパワーを頂きたい!と思っている方が多いかなと思います。
もし時間に余裕があれば、厳島神社の出口からすぐの場所にある「大聖院(だいしょういん)」にも、ぜひ足を運んでみてください(5)。
大聖院は宮島で最も古い歴史を持つお寺で、神仏習合の時代には厳島神社の祭祀を司っていた、とても関係の深い場所なんです(5)。
厳島神社と大聖院のご利益
大聖院は弘法大師(空海)が開基したとされ、特に「厄除け」「開運」のご利益が高いとされています(5)。
厳島神社で「必勝祈願」や「財福」、「縁結び」といった「獲得」のご利益を祈願し、大聖院で「厄除け」や「開運」といった「浄化」のご利益を祈願する…。この2つを合わせて参拝することで、宮島の持つ強大なパワーを、より深く頂けるかもしれませんね。
観音堂の地下を真っ暗闇の中進む「戒壇めぐり」は、生まれ変わりのご利益(厄除け)があるとされ、とてもスリリングな体験ができますよ(5)。
厳島神社のご利益で開運へ(まとめ)
厳島神社のご利益について、詳しく見てきました。本当に多彩で驚きますよね。
そのご利益は、宗像三女神という「海上交通の神様」としての神格をベースに、神仏習合による「弁財天(金運・技芸)」の側面、そして平清盛や毛利元就といった「歴史的な勝者たち」の信仰が重なり合って形作られてきた、とても奥深いものだと感じます。
金運・商売繁盛、必勝祈願・心願成就、縁結び・恋愛成就、合格祈願・学業成就、家内安全、交通安全…
あなたが今、一番願っていることは何でしょうか?
ぜひご自身の願い事に合わせて、本殿だけでなく、西廻廊にある大国社(縁結び)や天神社(学業)にもしっかりお参りしてみてください。
この記事が、あなたの厳島神社参拝のお役に立てたら嬉しいです。しっかりご利益をいただいて、素敵な思い出にしてくださいね。
ご祈祷の時間や料金、お守りの種類などは変更される場合があります。お出かけの際は、最新の情報を厳島神社の公式サイトなどでご確認いただくことをおすすめします。
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